先月の21日のことになりますが、高輪S邸茶室に扁額が掛けられました。
北海道産黒タモの無垢板に鎌倉は建長寺の管主さまが書かれた「聚月庵
(じゅげつあん)」の字が渋く光っています。取り付けはお馴染みの、
小宮工務店の伊藤さんでした。これで後は茶室開きを待つばかりです。
お茶室の師範は、実は表千家不白流正師範の、荒井宗羅先生です。
宗羅先生どうぞ今後とも宜しくお願い致します。
ついにS邸の茶室が完成しました。
その引渡しに合せて、お施主様のS様夫妻がカガミ建築計画の所員一同と
施工の小宮工務店をドリンクパーティーに招待してくださいました。
S邸2階のダイニングで、ビールにおいしいワイン、生春巻きとサンドイッチ
を用意してくださり、施工途中の写真を見ながら、皆でワイワイガヤガヤ
話しました。最後は残った人たちで麻布十番にまで繰り出して、夜の2時まで楽しませて頂きました。本当に愉快な夜でした。S様ご夫妻、どうもありがとう
ございました。
クリーニングが昨日入り、今日は最後の仕上げに畳屋が畳の敷きこみに
やって来ました。
50年以上畳職人一筋の高橋さんは横浜市から「横浜マイスター」という称号
をいただいた畳工さんで、座っただけで畳の中身が何かわかるとか、
床の間の薄縁畳の縁の柄合わせに職人技が出るという話を伺いました。
これで、お茶室の工事は全て完了しましたので、記念に大工の伊藤さんと
一緒に写真を撮ってもらいました。その後現場見学に来た事務所の岸本と
一緒に、とりあえずの竣工写真を撮影撮影いたしました。
障子に紙が貼られ、搬入されていました。
左官壁もすっかり乾いて仕上がりの色となり、後は畳が入ればもう完成です。
電気屋は照明器具やコンセントを設置しており、伊藤さんは最後の仕上げに掛け障子(下地窓の内側に掛ける障子)を掛ける釘や、床の間に花や掛け軸
を掛けるための釘(06/12高輪S邸茶室-10 参照)を取り付けていました。
いよいよ工事も終盤、建具屋が建具の立込み、調整に来ました。
中庭を背景に、建具の調整をしている建具屋の背中に、職人さんの心意気
を感じました。
天井のエアコン用のガラリも入り、天井も後は照明器具をつけるのみで工事
終了です。
大工の伊藤さんは、今回の現場では現場監督でもあるのですが、何でも
できるので塗装屋の手伝いで、障子の框に汚れ防止ワックスを塗る手伝いを
していました。
左官壁の本塗りの工事が入りました。
左官壁は珪藻土に藁を少し混ぜた仕上げにするのですが、藁の分量を
どれ位にするか、工事に入る前にまず確認のため左官屋さんに幾つか
サンプルを作ってもらってから工事に入っていきました。
竹が入り組んでいて見るからに仕上げるのに面倒くさそうな下地窓の部分は、やはり塗るのに大変らしく結構時間がかかるとのこと。
いろいろな見たことのない鏝を駆使して、仕上げていました。
左官屋が工事に入る前に、改めて現場で炉の作り方について打合せをしました。
畳に炉が触れて熱を与えてしまうと、畳がすぐ痛んでしまうので端部には気をつけなければいけません。炉の作り方としては、床に耐火レンガを敷き
コンクリートブロックをまわして熱の対処をしています。
左官仕上げの本塗りの前の下塗りが仕上っていて、一気に空間が
出来上がってきました。
お茶室の窓は色々な呼び方をする窓がありますが、こちらのお茶室では
入り口側に下地窓を、床の間の側壁には掛軸を柔らかい光で際立たせる
効果がある墨蹟窓(ぼくせきまど)をつけています。これらの窓は、縁を丸く
塗りまわす蛤刃(はまぐりば:縁を蛤の合わせ口先端のように紡錘型に
仕上げることから言われる)で左官の塗り仕舞いを納め、内側には障子を
掛けます。蛤刃は左官の仕事としてはかなりの技術が要求されるもの
ですが、それ以外のそこかしこにも左官屋の腕が振るわれています。
昨日貼り始めた杉杢目板の天井板が貼りあがり、竿縁の晒竹(さらしたけ
)が取り付けられていました。
真ん中写真で大工の伊藤さんが持っているのは、お茶室の席名を記す扁額
(へんがく:茶室の席名を篆刻した板。茶室内・外の壁面に掲げる。)です。
これからお施主様が、知り合いの書道家に茶室席名を書いて頂くそうです。
今日は天気がよく、お茶室に面した中庭の竹が青々としていてとても
きれいでした。
今日は天井に付く蛭鐶(ひるかん:釣釜用の金物、蛭釘とも言います。)の位置を決めてきました。蛭鐶に筌(せん:釜を吊る器具)を掛け釜を吊ったときに、必ず筌の中心と炉の中心が合わなければいけないので、蛭鐶の取付中心をそれに合せて位置を出して行かなければなりません。
蛭鐶から下振(さげふり)を下げて、少しずつ調整しながら位置出しをしていました。蛭鐶の位置が決まった後は、天井板を取り付け始めました。
床脇の棚板と釣棚が据付られました。釣棚にはあと晒竹(さらしたけ)の釣竹が付くことになります。
茶の湯の座敷は、4畳半を境に広間(書院風)と小間(草庵風)に分けられますが、4畳半はどちらにも属する広さなので、趣向によって広間にも小間にも使えます。S邸茶室は書院調に近い意匠としていますので、床脇を伴う床構え
となっています。
お茶室には、床の間に掛軸を吊るしたり、花入れを掛けたりするために特別
に名前のついた金物があります。それぞれ取付ける位置について約束事が
あり、茶道の流派やお茶室の間取りによっても寸法や比率が変わってきます。
今日はお茶の先生であるお施主様に立ち会っていただき、実際取り付ける
金物を見ながら、取付位置を現場で出していきました。
また大工の伊藤が色の好みを聞きながらその場で作ってくれた左官壁の
色見本や、畳表、縁のサンプルを見ながら、実際に使われる内部の
仕上げ材の確認をして行きました。
着工から2週間、大工(兼現場監督)の伊藤さんがこつこつ作業してきた木工事が大分落ち着いてきました。いよいよ建具屋と畳屋がこれから製作に
かかるため現場採寸に来ました。
今週半ばよりいよいよ内部の仕上げに入っていきます。
週末を挟んで、入口脇、床框、床脇の床板が据え付けられていました。
お茶室に新しく入れる炉縁を見せてもらいました。
お茶室の炉の寸法は、定着したのは桃山時代(武野紹鴎、千利休の時代
)と古く、外寸1尺4寸(424㎜)角という寸法は今日まで守られてきたとても
重要な寸法になります。
お茶室にはこのような昔から守られてきた寸法や比率があり、この機会に
そういったものを作りながら学べるのは、難しくもありますが、日本人として
感慨深いところです。
全体の進捗状況としては、入口脇と床の間の下地窓も据え付けられ、大分
お茶室の骨格が見えてきました。
屋根に杉板を葺くのみ残し、入口庇がほぼ完成です。
立派な杉の磨き丸太で組まれた庇は、室内に足を踏み入れると思わず目を
奪われてしまいます。こんな大きな材を、大工(兼現場監督)の伊藤さ
ん一人で持ち上げて狂いなく据え付けているのですから、やはり大工さんは
凄いものです。
庇が一段落した今日は、襖や障子の鴨居を据え付けていました。
入口庇ができてきました。柱、軒桁、垂木は杉の磨き丸太を使用しますが
、丸材ばかりの木組みは角材同士と違い、とても難しくまさに大工の腕の
見せ所です。
本日は現場で右写真のような道具を見つけました。不整形な形の型をとる
道具なのですが、このような道具を使いながら、少しずつ調整して作って
行くようです。
高輪S邸の茶室工事が着々と進んでいます。
現在は床柱を据付終わって、入口の框や隅柱の加工中です。
写真は小宮工務店の現場監督兼大工の伊藤さんとの記念写真です。
手刻みで、柱の丸い型に合せて柱を加工している所は、中々の見もの
でした。
床の間の床柱登場です。
床柱は茶室では特別な役割を持ち、室内では最も目立つので茶室の
雰囲気を左右する重要な柱です。
こちらのお茶室では赤松皮付き丸太を床柱としました。
長年大事に育てられた銘木だけあって、きれいな年輪をしておりました。
バウムクーヘンというお菓子がありますが、余った材を輪切りにして見ると
すごく似ていて、よく命名したものだなと比較しながら、感心していました。
今日は天気もよく中庭がとてもきれいでした。
既存洋室の壁や床の上に、お茶室用に新しくする壁や床を作る為の下地を
組んでいました。
現場にはお茶室の主な柱としてこれから取り付けられる、杉の面皮柱が
出番を待っております。
ほかにもすでに他の材料たちが銘木屋から納入されていました。
お茶室は使う木の種類や仕上げによってお茶室の格や使われ方が変わってきますので、今後大工の腕によってどう料理されていくか、楽しみな所です。
高輪S邸の茶室工事が着工しました。
元々洋室だったところを4畳半のお茶室に改装するプロジェクトです。
まずは実際に柱や壁がどの位置にくるか位置出しをする墨出しからスタート
です。
小宮工務店の大工兼現場監督の伊藤さんと慎重に打ち合わせつつ、
場所を決めていきました。
港区で計画しているS邸のお茶室プロジェクトの材料を探しに、川崎の
銘木屋「湯川銘木店」にお施主様と行って参りました。外観からは
想像できない銘木の森に彷徨い込んだようで、とても不思議な体験でした。
とても美しい赤松皮付きの床柱を見繕って頂き、一同嬉しい記念撮影です。
材料は揃いましたから、ここからは小宮工務店の腕の見せ所です。
どうぞ宜しくお願い致します。
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